みなさま、富山にある立山はご存知でしょうか?
登山家の方たちであればもちろん知っている有名な山であり、登山家でなくとも雪の大谷は見たことがあるかもしれません。
友人が標高2410mにある日本一高所にあるみくりが池温泉で働いていることがきっかけで、二泊三日で遊びに行くことにしました。素晴らしい忘れられない旅となりました。
持ち物
まずは持ち物をご紹介します。私はGWに行ったのですが、立山は雪が残っている雪山。
雪道を歩けるように装備していきました。
- リュックサック
- 登山靴
- レインコート(上下に分かれているやつをお勧めします)
- ウルトラライトダウン
- 日数分の着替え
- ニット帽
その他スノー用手袋、ステッキ、スノーシューは現地で借りましたが、軽くハイキングするときにとても役立ちました。もしお持ちの方はぜひ持ち物候補に入れてもらえると良いかと思います。
装備がなく普通のスニーカーで雪ハイキングされている方もいましたが、足が雪に埋まって歩きにくそうでした。
4~5月は、室堂駅を出ると一面の雪で、雪道を歩くことになります。底のしっかりとした履物や、防寒着が必要となります。天候によっては吹雪になる場合もありますので、十分お気を付け下さい。
みくりが池温泉公式HPより
9月下旬から初雪の可能性があります。
10月後半からは、しっかり防寒対策をしてお越しください。
装備例: 毛糸の帽子 厚手の手袋 冬用のジャケット 登山靴
アクセス
立山のターミナル駅となる「室堂」までは、富山か長野(大町)から入る必要があります。
お住まいの場所から近い方からアクセスすると良いと思います。
私は長野から入ることにしました。
GWということもあり黒部平から大観峰までのロープウェイが激混み、人でごった返しでした。黒部平で2時間は足止めに合いました。
富山から入る場合も立山ケーブルカーが混み合うようです。
待っている間は名物立山そばを楽しみました。
すでに東京では半袖で過ごせる気候でしたが、一面雪景色。
7時間かけてようやくたどり着いたターミナル駅の室堂!
ここまで来れたことにすでに達成感を感じます。
室堂から歩くこと数10分、ようやく2日間お世話になるみくりが池温泉にたどり着きました!
チェックイン
一人での利用でしたので相部屋を利用しました。
寝る場所はカーテンで仕切られているタイプで荷物などは共有の廊下においておくことに。
同室の方々はヨーロッパ系の女性二人組、おばさま二人組、一人で来ていたアジア系の女性、色々な方がいます。
富士山近くからやってきたというおばさま2人は雄山に登るとのこと。話を聞くと登山ガチ勢の様子。
アジア人女性にも声かけられる。相部屋は初めての経験でしたが、自然とお客さん同士での会話に花が咲きました。
みくりが池温泉の夜ごはん
もうこれが本当に最高!山小屋の夕食とは思えない豪華な食事!
海の幸、山の幸。標高も高いので初日はお酒を控えめにした方がよいとアドバイスされていたので、軽くグラスビールを一杯。全部美味しくいただきました。
富山県警山岳救助隊の話
食事が終わると不定期で開催されている富山県警山岳救助隊の皆さんより、登山の注意点などのお話会?のようなものに参加しました。
実際に救助隊が行っている遭難した人を担いで山から降りる方法や、万が一遭難した時に携帯した方が良いものなどを教えてくれました。そして登山の前には必ず登山届を出す様にと念には念を押して言っていた。
山岳救助隊に入隊するのは狭き門とのことですが、山愛と登山客には楽しんで無事に家に帰ってもらいたい。そんな思いが感じられるお話会でした。
↓この本は本当にお勧めです。自然相手の遊びの時はより気を引き締めなくてはと思います。
室堂のサンセット
2日目の夜。初日は天候に恵まれませんでしたが、運よく晴天。美しいサンセットが見れました。
みくりが池温泉では日本酒なども提供しており、サンセットを眺めながらゆっくり一杯やりました。
至福の時!
みくりが池温泉での夜の過ごし方
みくりには共有のスペースがあり、そこで仕事の終わった友人と乾杯。
エベレスト麓にある町のシェルパ族出身の従業員の男性から現地の話を色々と聞く。シェルパーという言葉は聞いたことがある人も多いと思いますが、シェルパ族はエベレスト登頂する人々のお手伝いをするのが、代々続く家業だという。日本人女性と結婚しているため、この山小屋で働いているそう。
また立山に生息している天然記念物の「雷鳥」
雷鳥の写真を撮ることを目的に2週間と長期滞在している中年男性。
ほんとに色々な人から色々な人生の話を聞ける。山小屋ならではの過ごし方です。
雪山ハイキング
友人がお休みの日。みくりが池温泉付近をハイキングしよう!と言うことでスノーシューとステッキと手袋を借りて出発!シフォンケーキが美味しいとおすすめの天狗平山荘まで目指すこととなる。
Google Mapでは徒歩30分表示ですが、雪山スノーシュー移動なので1時間以上かかりました。
ハイキングとはいえここは標高2,000m超え。酸欠でものの10分で息が切れる。
山を見上げるとバックカントリーしている人たちの美しいシュプールが見える。午前中まで雪が降っていたが、雪崩などは大丈夫だろうか?
慣れないスノーシュー、慣れない低酸素の中、1時間。
ぜーはーしながら目的地である、天狗平山荘へ到着!
ここでは友人おすすめのシフォンケーキと、温かいチャイをいただく。疲労回復に最高のおやつである。
おやつの間、ストーブの前で雪で濡れた靴を乾かす。
そして出発の時。乾燥した靴が本当に快適!ありがたやです。
3時間ほどのトレッキングからみくりが池温泉に戻る。喫茶みくりで生ビールだ!yay!
喫茶みくり
喫茶みくりには山にまつわる本もたくさんおいてあります。天候が悪く行動できない時は本を片手に喫茶みくりでゆっくりすることもお勧めです。
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